テストする人。

ソフトウェアテストってわかんない。テストとQAのゆるゆるブログ。

WACATE 2019 Summerに行ってきたよ その⑤

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ここからプログラム順じゃなくなります。

招待講演:テスト計画の立て方 中野 直樹 氏

www.slideshare.net

最後の講演は、中野直樹さんによる「テスト計画の立て方」です。

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招待講演
はじめに、実行委員からの紹介がありました。
今回の講演のキッカケは、JaSST'17 Kyushuの基調講演とのこと。

これ、わたしがお願いした講演だったので、本当にうれしいです。
そして、今回の招待講演を拝聴できてほんとによかった。TL見るだけだったら苦しくてTwitterアプリアンインストールしていたかもしれない。

まず、テスト計画は「道」であることを説明されていました。
道とは「華道」や「茶道」のような「道」であること。
日々の積み重ねでできるものだし、プロジェクトは同じというものはないので、流用するということはできない。といった話をされていました。

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テスト戦略をどうやって考えているか

レシピを例に、まったく同じレシピを見たとしても、できあがりは作る人によって違うというお話しをされていました。
できあがりは作る人のスキルであったり、感覚であったりするとのこと。
これはテスト計画も同じことが言えて、やっぱり当人のスキルや感覚で、できあがりがまったく違ってくるとのことでした。

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アプローチを考える、テスト計画で語らないこと、7Rules
テスト計画で語らないコトとして、バックキャスト、すなわち、そのプロジェクトのゴールから考えるとよいというお話しをしていました。
ゴールから考えると、テスト計画でたてたスケジュールや、タスクやアプローチに無理がないかわかるようになるそうです。

また、見積りの基準を自分自身の感覚で持つことも大事だとお話しされていました。

最後に、中野さんご自身の7Rulesについて紹介しました。ちなみに7Rulesはフジテレビ系で放送されているTV番組です。

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Q&A
講演の最後に質疑応答がありました。
ここで、「7Rulesの中でも、1番大事だと思うものは何ですか?」という質問に
「6番目の【無理と思ったらなおす】を1番大事にしている」と答えていました。(ごめんなさい、このあとにも説明してくださってましたが忘れちゃった)

他にも「インサイトをわかるコツみたいなのはありますか?」という質問に
「基本的に人を見ている。人をみるときに、そのときの温度であったり、当事者意識がありそうな感じかどうかなどをみている」と答えていました。

このセッションのつぶやき

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WACATE 2019 Summerに行ってきたよ その④

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BPPセッション ≪WACATE2018 冬 BPP受賞者≫様

speakerdeck.com

次は前回のBPP(ポジションペーパーでもっとも加速してんなって選ばれた人)のセッションです。
かりあどさんは、開発者で、開発者視点からみたテストの重要性についておはなしされていました。

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このセッションの後半でSwiftを使って、どのようにTestable?あれ、違うかな。テストしやすい設計をしていくかという 説明をしてくださいました。
机上の学習では、スタブを使うんだよね。みたいな知識はあっても、
実際にBefore、Afterのコードを例に説明してもらえるのは、すごくよかったです。
コード書くのって大変。でも、これで楽になるはずなんだ。

このセッションのつぶやき

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WACATE 2019 Summerに行ってきたよ その③

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ポジションペーパーセッション 常盤 香央里 氏

f:id:underscore42rina:20190617095256j:plain 次は常盤さんによるポジションペーパーセッションです。
まず、ご本人のポジション表明がありました。

その後、セッションの目的の説明がありました。このセッションの目的は次の4つです。

  1. 雰囲気になれる
  2. 話すことになれる
  3. 顔見知りを増やす
  4. メンバーを知ろう

いよいよ参加者が参加時に作ったポジションペーパーを使って、グループでポジション表明(=自己紹介)をします。
1グループ6名全員がポジションペーパーを使って自己紹介をしました。

軽くふりかえりをしたあとで、次のグループの席替えがあります。
(毎回恒例です。前もって席は実行委員が決めています。この席替え後のグループで二日間のグループワークをするのです)
ここで、このグループのメンバーの置き土産として「前が見やすいようにできるだけ外側の席に座った方がいいよ」って言っておきました。
ナイスです。わたし。
ただ、わたし、柱があるのを考慮してなくて、ちょっとだけホワイトボードの罠にはまりました。

2度目のポジションペーパー発表のあとで、このグループのガイドラインを考えました。
まず、どんな雰囲気のグループでいたいか
そのためにはどんな行動をするか

わたしたちのグループでは、「楽しくしたい」(だったかな、ちょっと違ったかも)をモットーにしました。
で、ここでできたか忘れたんですけど、後述する「最高のソリューション」を作っちゃったのです。

WACATE 2019 Summerに行ってきたよ その②

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オープニングセッション 風間 裕也 氏

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最初のセッションは風間さんによるオープニングセッションです。
今回は久しぶりに定員(60名)満席になったそうです。すごい。

わたしは4年ぶりの参加だったのですが、当時は割と定員になっていたので、あの頃はお盛んだったのかもしれないですね。

前述のようなWACATEとは、の説明などをされていました。
ここで、このワークショップならではの決まり(モットーかな?)を以下のように説明されていました。

  • 若手が主役であること
  • 若手(ではない)方は、若手の方々をあたたかく見守ること
  • このワークショップでは自ら行動することを大切にしていること
  • このワークショップは、参加者も講師も実行委員も主役であること

このセッションを見て、スライドや説明のところどころに、参加者のみなさまが快適にすごせるための配慮が記載されていて
すごくよいなぁと思いました。 (たとえば、テンションあがりすぎちゃって、守秘義務話しちゃだめだよ。とか。当たり前っちゃ当たり前なんですけど
ほんとテンションあがっちゃって、うっかりしちゃうかもしれませんよね。若手ならではともいえる)

また、今回4年ぶりの参加と書きましたが、なんか4年の間にすごく参加者層がかわっていたのにびっくりしました。
前はメーカー系や組み込み系が多いイメージだったのですが、
今は、Webユーザー企業、ゲーム、第三者検証が目立っていたように感じました。
また、女性の参加率や若い人(いわゆる平成生まれ)が多いこともびっくりしました。

このセッションのつぶやき

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WACATE 2019 Summerに行ってきたよ その①

全部書いて出そうと思ったけど、なんか終わりがわかんなくなったので、書いたやつから出すことにしました。よ。

Wacateって何よ

Workshop for Accelerating CApable Testing Engineers:内に秘めた可能性を持つテストエンジニアたちを加速させるためのワークショップです

Togetterとかも見るとよさそうです:

togetter.com

場所

神奈川県
マホロバマインズ三浦(羽田空港からもなにげに旅行感)

1泊2日の合宿形式で行われます。

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ワークショップ会場から見える景色(二日目)

参加者

35歳までを若手といい、参加料も異なります。
35歳以下 :¥24,000
36歳以上 :¥27,000

参加登録のハードル

ポジションペーパーを書かないと参加申し込みができない。なにげにハードル高い(最終日に書き上げて参加登録した)

プログラム

10:00 – 10:20 オープニングセッション       風間 裕也(WACATE実行委員会)
10:20 – 11:35 ポジションペーパーセッション   常盤 香央里(WACATE実行委員会)
11:35 – 12:05 BPPセッション             ≪WACATE2018 冬 BPP受賞者≫様
13:05 – 14:05 テストの組み立て方         中村 仰志(WACATE実行委員会)
14:05 – 17:00 [ワーク]テスト計画・テスト設計 角田 俊(WACATE実行委員会)
18:50 – 20:55 ディナーセッション       (WACATE実行委員会)
21:20 – 23:00 夜の分科会            (WACATE実行委員会)

2日目
 9:00 – 9:30  モーニングセッション:SeleniumConf Tokyo 2019 参加レポート    越中谷 郁美(WACATE実行委員会)
 9:30 – 10:30 [ワーク] テスト実行準備・テスト実行  藤原 洋平(WACATE実行委員会)
10:40 – 11:40  ワーク結果分析           朱峰 錦司(WACATE実行委員会)
12:40 – 13:45  ワーク成果発表・講評               並木 正典(WACATE実行委員会)
14:20 – 15:50  招待講演:テスト計画の立て方        中野 直樹 様
16:00 – 16:30  クロージングセッション               藤原 洋平(WACATE実行委員会)

次から、各セッションを書いたり書かなかったりします

九州ソフトウェアテスト勉強会の勉強会vol.29 「QA入門」にいってきたよ

九州ソフトウェアテスト勉強会の勉強会vol.29 「QA入門」

資料

http://www.jasst.jp/symposium/jasst19tokyo/pdf/D4-1.pdf http://www.jasst.jp/symposium/jasst19tokyo/pdf/D4-2.pdf

品質とはなにか

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まず、品質とは何かということを2人の偉人を例に紹介していただきました。
一人目はクロスビーさんです。
クロスビーさんは、品質は要求への適合である。といっています。これは、要求には明示されたものだけではなく、暗黙的な要求も含み、そこまで適合させることということでした。
では、暗黙的な要求とは何かというと、それは明示していない常識(例えばWebであれば、ブラウザはIEChromeFirefoxは使えて当然だよね。みたいな)であったり、守られるべき法律であったりというようなことです。(業務的な常識も含まれます)

二人目はワインバーグさんです。
ワインバーグさんは、クロスビーさんの提言も疑問にします。「要求は常に正しいの?」ということです。
要求そのものは、常に変化することもあり、そうすると要求に着目するのではなく、受け取る人にとっての価値を提供することが大事である。と提言したということでした。

私は前職のときに、会社における品質について提言するというミッションを持ったことがあり
そのときにめちゃくちゃ品質ってなんだっけ?なんだよ。と思っていたのですが
当時出した結論はそんなに遠くなかったのかな(ちょっと話膨らませすぎてふんわりしたけど)と思いました。

また、さらに前々職で暗黙的に意識していたこともあったので、
ちょっとだけ、わたし、えらいなって思いました。

品質保証ができている状態とはなにか

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次に、品質保証ができている状態はどういう状態なのか。についての説明がありました。
XX社の商品はXXである(よい印象)ということが成り立っているような状態のことを指すということです。
それは、その商品やサービス(または会社)が信用されていたり、信頼されていたり、期待されている状態であるといえます。

また、別の例として、無人販売地産地消のような)の説明がありました。
ここでは、おそらく返品などの保証というものはおこなってなく、販売者やその土地でとれたという「信頼」で商売が成り立っている。
一方、ネット販売のようなマーケットの場合、返品保証や何らかの補償があるから成り立つのではないかと説明されていました。

私としては、金額によっても変わりそう(高額であれば補償のないものは買わないし、安いものであれば返品しないので)と思いました。
(この後で、この話について質問する機会があったのですが、酔っ払って忘れてしまいました。思い出したら書きます。
でも腹落ちはしてなかったと思う)

ワーク

次にワークを行いました。
ワークでは、資料にあるように、自分の会社の商品やサービスの価値を書くというものです。

(わたし、ごめんなさい。「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」と書きたかったのに、文言がでてきませんでした。精進します)

ここで、スラスラと書けた人は、自分が携わっているサービスや商品に自信を持っていることがわかるというような説明がありました。

(メモはスラスラと書けたよ。ただ、「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」がでてこなかっただけで)

品質管理って何だろう

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次は、品質保証と似た言葉の「品質管理ってなんだろう」という説明がありました。
品質管理は、何らかの指標や数字である程度予測できること」ということでした。

また、TQC(Total Quality Control)からTQM(Total Quality Management)に変わっていて
ControlもManagementも日本語では「管理」と訳されてしまうけどManagementに変わっている。

品質保証活動のポイント

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ここでは品質保証活動におけるポイントを3つ教えていただきました。

1. お客さま目線

マーケット・インでは、お客さまが何を欲しているかを重視し、ヒアリングなどをおこなったりします。

2. 組織的活動

ここでは、商品品質、業務品質、企業品質の話がありました。
昔は「安全第一」でしたが、今はそれが当たり前の時代になり、「品質第一」となっています。
そのときに、組織的活動として、この3つの品質を上げる必要があります。

3. 品質技術を活用すること

ここでは「テストも品質をあげる」という話をされていました。
レビューやテストで問題を出す→修正するという活動をもって品質はあがるということでした。
ただし、「検査」では品質はあがらない。と説明がありました。

品質特性

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最後に品質特性の話がありました。

品質特性はたくさんの特性がありますが、なぜたくさん必要かというと
品質は一つの軸ではかれないから必要なんだそうです。
また、特性とは数値化できることを言います。

感想

品質についてめちゃくちゃ悩んでた時期があるので(今もある)すごくよかったです。
一年前に聴きたかった。
そして、この勉強会の数日後にお食事に行く機会があって、めっちゃ質問したのに
酔って内容をかなり忘れてしまった。日本酒こわい。

理事になった

underscore42rina.hatenablog.com

が公になったので。

aster.or.jp

理事になりました。

といっても、とくにえらくなったとかじゃなくて
なんか、もっと私を使ってもらって
ソフトウェアテストとかに関わる人たちが
生きやすくなるといいなあと
思っています。