テストする人。

ソフトウェアテストってわかんない。テストとQAのゆるゆるブログ。

メニューをレビューしてフィードバックしよう #テストティーパーティ―

今日はこちらに参加していました

connpass.com

これはこれで、JSTQBの話をしたり、美味しく楽しくお話ししていたんですけど、
ちょっと酒が足りねぇと結局2次会で飲みにいき
そこで後半すごく盛りあがったので、そのお話しを。

最初に載せたメニューの画像をみて、レビューして。フィードバックして。というお題です。
ちょっと考えてみてください。

何かこうするともっといいよね。とか、ここよく考えているよね。って出てきましたか?

ここから、二人で色んな話をしたなかで興味深かったものをいくつかご紹介します。

ビールのメーカーは書くべきなのか

ビールといえば、どこのメーカーのビールか気になります。
このお店のビールのメーカーをわざわざ聞かなければわからない、そして聞いてから好きなメーカーではないとがっかりする。
という話がでました。

お店に複数種類置いてある場合はもちろん書いて欲しいですが、
お店に一種類しかない場合、わざわざ書かなくてよい情報ではないか と話しました。

このメニューはA4用紙で、そこに載せられる情報は限られています。

このお店にきたお客さまは、生かどうか、瓶がえらべるならどちらかを選ぶと思いますが
ビールが飲みたいけど、キリンだったらやめる ということは、あんまりないかなと思ったからです。
(でも、生がアサヒで、瓶がキリンだったら、メーカーで選択しなおすかも・・・)

ですので、メニューに載せる優先度の高い項目ではないと判断してんではないかと思いました。
もしかしたら、日によってメーカーが変わるのかもしれないですね。

ノンアルコールビールのありか

ノンアルコールビールの配置を見てみます。
縦書きのメニューの場合、目線は右上→右下→左上→左下 の順に動きます。

一番最初に頼まれることが多いビールが右上なのはすごく納得するのですが、ノンアルコールビールはこの位置でよいのでしょうか?

このお店は、繁華街ではなく、ベッドタウンの駅前にある居酒屋でした。
この町では、駅の駐車場に車を置いて、電車で通勤人も多いです。

そのため、帰りに一杯といっても飲めないお客さまが繁華街に比べて多いので、この配置にしているんじゃないかな?
と話しました。
これは、この場で考えないと、オフィスで考えてもでてこない発想だなーと思い、面白かったです。

みんな、ビール大好きなんですね。
(さらに、ツイートで教えてもらったのですが、シャンディガフの配置もビール関連で寄せてるのかしら?という話も興味深いです)

チューハイの話

このメニューはカテゴリーに金額が書いてあるものと、もう一つ詳細なメニューに金額が書いてあります。
チューハイの場合、すべて同じ値段なので、カテゴリーであろう「チューハイ」に金額が書いてあるのだと思っていました。

ですが、チューハイという(XXチューハイ)ではない飲み物があると教えてもらいました。
知らなかった。
この場合、ただのチューハイはメニューとして存在するのか、「チューハイ」はメニューなのかカテゴリー名かわからない。
という話をしました。

たしかにー

もしチューハイってメニューがあった場合は、どういう表示がわかりやすいのだろう。。。

日本酒の話

このメニューには日本酒がでてきません。
このお店には「飲み比べセット」という日本酒メニューがあり、
別にある日本酒メニューから3品選ぶことができました。

私はこの日本酒飲み比べセットを頼んだわけですが、
普通に好きな日本酒だけ飲みたい人が、たどり着く経路が用意されていません。 なので、メニューに日本酒も記載したた方がよいのではないかと話しました。

・このメニュー
・日本酒飲み比べセット と書かれた特別メニュー(メニューってか飲み比べという文字と金額が書かれているだけのメニュー)
・日本酒のメニュー(10種類くらいカード式に案内が書いてある。ここに一合の金額も書かれている)←このメニューにたどり着けない

ではどうするべきか。

そもそも、お店として飲み比べメニューを推したいのかな?と思いましたが、 わたしであったら、 このメニューにも「日本酒があること」と「メニューは店員まで」という2行を追加したいなって思いました。

その場所についても、あーだこーだ言って、配置だけなら、ハイボールとチューハイの幅を調整して、
その後ろになんとか2行つけたい・・・て感じにしました(ベストな配置かわからない)
ほんとに日本酒のメニューを載せるべきかもわからない

カクテルを組み合わせ条件表記にしない理由(もちろん二人の妄想)

日本酒の配置の話から出てきた話。そもそもカクテルが冗長すぎではないか。という話がありました。
このお店は うどん居酒屋(ウエストではない)で、カクテルという甘い飲み物は頼まれにくいのではないか?という懸念事項もありました。

たしかに、これであれば
シャンディガフ
・ファジーネーブル
・カシス
・ピーチ
(オレンジ・ソーダ・ウーロン)

のようにまとめることもできます。

そこで、普段このお店に来ているお客さま層の話を思い出しました。
このお店では、仕事帰りに立ち寄ったサラリーマンや、近所で働いているガテン系が多いそうです。

・・・もしや、これを頼むのは、そういう人たち(男性としたら)その恋人などではないのか?と想像しました。
その場合、彼女ってメニューを組み合わせで頼むのは、話す言葉が増えてしまいます。
冗長でも、全メニュー書くことで「指さし」でメニューが注文できるのでは?という妄 想をしました。

そうか。組み合わせにしないことでうまれるよさもあるのだなと(妄想なのに)わかって面白かったです。

システムだとどうするか、お客さまが欲しいものは何か

上のような話は、実際のテストやレビュー時に必ずしもでないと思います。
むしろ、システムを作るのであれば、↓のような指摘をしてしまうかもしれません。
・このメニューのグルーピング(カテゴリー分け)は粒度がそろっていないのではないか
・全項目のメニューに金額をつけるべきではないか(公平性)
・文字が重なっていると金額の可読性が下がっているのではないか
・金額の文字の濃さや太さを 濃く、細くした方が可読性があがるのではないか
・文字そろえが可読性を下げていないか

ですが、お客さまとして見たときに、ビールか焼酎かというカテゴリーがわかれていれば
それ以上冗長なメニューの表示は必要ないですし、
金額も書いていないところは、同じ値段なんだな。と読み取れるのであれば、A4で納めるためにはすごくいい表示だと思いました。

結果、このメニューはいいメニューだと思う

以上の説明があり、このメニューはお客さまの行動をよく考えて作られたメニューなんだろうなと思いました。

最後に、では、これをさらに改善して お店の売り上げに貢献できる(=お客さまもリピーターになってもらう)ことを
このメニューで実現させるにはどうしたらいいだろう?って話を最後にしながら帰りました。

このメニュー談義は、以前友人ともしたのですが、すごく面白いです。(手書きがとくによいです)
わたしは、これに似た思考でテストやレビューをすうことが多いので
今回も学びもあり、とても楽しかったです。(そして、これは実際に指摘できる自信がないなって思いました)

今まではQAな人としかやってないのですが、これがビジネスインパクトを得意としたプロデューサーや、デザイナーだったときは
どんな話になるのかなと思うと、もっと楽しそうですね。