はじめに
わたしは今まで「オール探索的テスト(というか、事前にテスト設計をしないテスト)」をやっていたのですが、
そのテストのやり方のまとめです。
テストする人をやっていたとき、ほぼこのやり方で、ひとりで複数案件のテストを回していました。
このテストのやりかたは、ひとつの案件につき、3回のテスト実行をおこないます。
以降で、それぞれのテストでやっている
- 目的(何のためにやるのか)
- テスト実行にかかる時間
- テストの開始条件
- テストの終了条件
- テスト終了時にできる成果物(アウトプット)
- メモ(わたしのつぶやき)
をご紹介します。
注意事項
このテストでは 動いていることを保証する ための活動に重きを置いていません。
わたしがやっているテストでは、事前のテスト設計もしませんし
最終的に成果物としている「テスト仕様書兼結果報告書」には、
すべてのテストケース(やテストデータ)を記載していません。
わたしがやっているテストでは
限られた時間内でできるだけ効率よくインシデントを見つけ出し
少しでもシステムがよりよくなって、お客さまが使いやすいようなカイゼン提案を出し
エンジニアにとって最小の負荷ですむ
ように積み重ねて最適化した結果です。
また、これをやるためには、以下のような条件もあるかなと思います。
- テスト活動を一人だけでできる
- エンジニアとの距離が近い
- システム規模がわたしが把握できるくらいの規模
テストをはじめる前に
エンジニアからシステムの説明をしてもらいます。
詳しくはこちらに書きました。
1回目のテストの前にやること(エンジニアからの説明) - テストする人。
1回目のテスト(軽い探索的テスト)
目的(何のためにやるのか)
- 2回目のテスト(スクリプトテスト+探索的テスト)を実行してよいか判断するため
テスト実行時間
- 新規のときは1時間~1日くらい(1回の実行で)
- 追加開発はしないときも多い
テスト開始条件
- 動くものができたら
テスト終了条件
- テスト仕様書兼結果報告書かくかーと思えるまで
このテストでIssueが大量に出てくる場合はIssueを対応するまで待つことがあります。
成果物
- Issue
わたしのつぶやき
この時点では「進捗・・・ありません」と報告します。
次の2回目のテスト以降で、はじめて進捗として考えています。
くわしくは
1回目のテスト(軽い探索的テスト)とは何か - テストする人。
2回目のテスト(スクリプトテスト+探索的テスト)
目的(何のためにやるのか)
- いわゆるテスト実行です。テスト設計も必要があれば、ここで一気にやることが多いです。
テスト実行時間
- 案件規模による(数時間~数週間)
テスト開始条件
- 1回目のテストで「よし、(Excelにテスト仕様書兼結果報告書)作りながらやるかー」ってなったら
テスト終了条件
- テスト仕様書兼結果報告書が全画面分書いてOK/NG/-が埋まるまで
- Issueがなくなること
成果物
- Issue
- テスト仕様書兼結果報告書
わたしのつぶやき
この時点で進捗を報告できるようになります。
くわしくは
2回目のテスト(スクリプトテスト+探索的テスト、Issue確認) - テストする人。
3回目のテスト(テスト仕様書兼結果報告書を見て再テスト)
目的(何のためにやるのか)
テスト実行時間
- 数時間程度が多い
テスト開始条件
- Issueがなくなったとき
テスト終了条件
- テスト仕様書兼結果報告書が全画面分書いてOK/-の2つになること
成果物
- テスト仕様書兼結果報告書(Excel)
わたしのつぶやき
これが終わると「やった!終わった!おつかれさまでした」とエンジニアに報告します。
おつかれさまでした。
くわしくは
3回目のテスト(テスト仕様書兼結果報告書を見て再テスト) - テストする人。
おわりに
今回のエントリーでは、テストのやり方をざっくり書きました。
このあと、がんばれたら、1回目のテスト~ もう少し掘り下げてエントリーを書こうと思います。