テストする人。

ソフトウェアテストってわかんない。テストとQAのゆるゆるブログ。

私が出てこないカタカナ集

何度も出てくるのに何故か出てこない用語集です。

完全に私都合です。

という内容で社内ツールに書き溜めていますが、ほんっとーに何度も見てしまいます。
脳が記憶しないようにしてるとしか思えない。

こういうの作っとくと便利ですよ。これはもう覚えないんだと思う。

エスケープとエンコードの違い

むかーし「HTMLエンコードされすぎてる」ってチケット切ってました。

「それエンコードじゃねぇだろ」とご指摘をいただき、 いまさらながらエスケープとエンコードの違いを調べました。

参考サイト:http://write-remember.com/archives/2728/

プレースホルダ

f:id:underscore42rina:20180123193427p:plain

何故か出ないプレースホルダ

[関連記事] プレースホルダーをラベル代わりにしちゃいけない http://u-site.jp/alertbox/form-design-placeholders

デートピッカー

f:id:underscore42rina:20180123193453p:plain

カレンダー機能

ローディング(インディケーター)

くるくるのやつ。f:id:underscore42rina:20180123193519p:plain

でも正しいのはスロバーみたい。

favicon(ファビコン)

f:id:underscore42rina:20180123193730p:plain よくfavicon設定してないよね。で書きます。

Subscribed

GithubのIssueを書くのに、これがないとassignやlabelがつけられない。

github コラボレーター追加してください

とお願いすること( ..)φメモメモ

ローカルストレージ

記事入力途中でうっかり消しちゃったときに 再表示してくれるあいつ。

入力途中の保存について、実装方法はLocalStorageだけとは限らないので、キャッシュはキャッシュで良いかもしれません

ということなので「ローカルストレージ的なキャッシュ保存」と言えばエンジニアに伝わる予定

CEGTest脳になろう!あらためてCEGTestを使ってみる

呟き発進で、お題をいただきました。

最近CEGTest使ってデシジョンテーブル書けるようになりたいなと思うことがあり、
あらためてお勉強中です。

ちなみに、

underscore42rina.hatenablog.com

で書いたテストランチでCEGTestの紹介をしたら、速攻CSの同僚が使いだして びびりました(エンジニア経験ありの方なので早い)

このエントリーよりもTogetterの方が勉強になるかも↓ togetter.com

このエントリーでは私の脳内回答と
課題を出してくださったあきやまさんの模範解答をご紹介します。

目次

CEGTestとは

原因結果グラフをデシジョンテーブルに変換するソフトウェアです。 JavaScriptで書かれているので、 ↓にアクセスするとすぐ使えます。

http://softest.jp/tools/CEGTest/

使い方はCEGTestを作った加瀬さんのブログなどでご覧ください。 原因結果グラフによるテスト設計支援ツール – CEGTest | ソフトウェアテスト・テスト技法に関する情報サイト

本日の課題

《以下の条件のパスワードを受け付ける》

  • 8文字以上15文字以下
  • 英数/記号

ただし、 * 英字は大文字/小文字混在すること * 数字を含むこと * 記号を含むこと * 過去3回のパスワードと同じものでないこと

わたしの解答

テストランチで紹介しながら「何か変ね」と言いつつ完成したのがこちらです。

作成までの思考回路

さて、この図ができるまでの思考回路を紹介します

1.まずは結果のノードを書くよ!

結果は「パスワードをうけつけるかどうか」 f:id:underscore42rina:20180118232102p:plain

「パスワードを受け付けない」を入れた方が良いか悩み。あとで消すかも。そして消した。

2.「8文字以上15文字以下」かつ「英数/記号」のときにログイン成功を作る

  • 「8文字以下、または15文字より大きいときにログイン失敗」も作った
  • 英数/記号じゃないときにログイン失敗も作った

f:id:underscore42rina:20180118232305p:plain デシジョンテーブルもあってそう

3.英字を含むこと、数字を含むこと、記号であることを追加してみる

・・・なんか怪しくなってきた
f:id:underscore42rina:20180118232457p:plain

4.大文字小文字、過去3回のパスワード入力でないことを追加してみる

あれ?わりと素直にできてしまった

完成した図

f:id:underscore42rina:20180118231605p:plain

実際の動きを見たい方は、CEGTestのインポート機能を使って↓をインポートすると結果が動作で見ることができます。

インポートデータ

10,0,
パスワードを受け付ける
8文字以上
15文字以下
英数/記号
英字である
数字である
記号である
大文字入力
小文字入力
過去3回のパスワードと同じものでない
159,411,165,20,obs,AND,0,1,1,1,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,,-1,
133,133,72,20,obs,,,-1,
177,130,80,20,obs,,,-1,
410,214,87,20,obs,AND,0,0,0,0,1,1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,,-1,
374,75,87,20,obs,AND,0,0,0,0,0,0,0,1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,,-1,
415,78,77,20,obs,,,-1,
454,79,77,20,obs,,,-1,
318,96,77,20,obs,,,-1,
323,4,77,20,obs,,,-1,
500,94,241,20,obs,,,-1,
--
[Cause Node]
8文字以上=
15文字以下=
数字である=
記号である=
大文字入力=
小文字入力=
過去3回のパスワードと同じものでない=

[Middle Node]
英数/記号=(英字である AND 数字である AND 記号である),
英字である=(大文字入力 AND 小文字入力),

[Result Node]
パスワードを受け付ける=(8文字以上 AND 15文字以下 AND 英数/記号 AND 過去3回のパスワードと同じものでない),

[Constraint]

ポイント

  • 結果ノードを先に決める
  • 適切なノードの粒度を決定するのが難しい
  • もっと複雑な条件(前提条件ありとか)のときにもスムーズに書ける自信はない
  • これで書くのに慣れると、テストパターンの洗い出しが超早くなれる予定

秋山さんの解答

ソフトウェアテスト技法ドリル―テスト設計の考え方と実際 の著者である秋山さんに添削していただいたので、内容と解答を添付します。

この本にデシジョンテーブルについての説明や、CEGTestの使い方も掲載されています。

追記:Twitterで最新解答を貼ってくださいました

Togetterもみてね☆

18,1,
パスワードを受け付ける
正しい文字列
使いまわしでない
文字列長が正しい
文字種は正しい
8文字以上15文字以下
7文字
8文字
12文字
15文字
16文字
短すぎ、長すぎ
英大文字を含む
英小文字を含む
数字を含む
記号を含む
英数/記号以外を含む
過去3回のパスワードのどれかと同じ
279,778,165,19,obs,AND,0,1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,,-1,
231,629,100,19,obs,AND,0,0,0,1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,,-1,
358,602,126,19,obs,AND,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,1,,-1,
177,445,126,19,obs,AND,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0,,-1,
324.8000030517578,457,113,19,obs,AND,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,1,1,1,1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,1,0,,-1,
126,248,150,19,obs,OR,0,0,0,0,0,0,0,1,1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,,-1,
220,146,46,19,obs,,,-1,
121,143,46,19,obs,,,-1,
154,139,54,19,obs,,,-1,
187,141,54,19,obs,,,-1,
267,147,54,19,obs,,,-1,
232,260,114,19,obs,OR,0,0,0,0,0,0,1,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,,-1,
281.8000030517578,268,103,19,obs,,,-1,
311.8000030517578,268,103,19,obs,,,-1,
344.8000030517578,295,77,19,obs,,,-1,
376.8000183105469,295,77,19,obs,,,-1,
406.8000183105469,238,135,19,obs,,,-1,
447.8000183105469,149,228,19,obs,,,-1,
ONE,176,28,27,19,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,1,1,1,1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,,-1,
--
[Cause Node]
7文字=
8文字=
12文字=
15文字=
16文字=
英大文字を含む=
英小文字を含む=
数字を含む=
記号を含む=
英数/記号以外を含む=
過去3回のパスワードのどれかと同じ=

[Middle Node]
正しい文字列=(文字列長が正しい AND 文字種は正しい),
使いまわしでない=(NOT 過去3回のパスワードのどれかと同じ),
文字列長が正しい=(8文字以上15文字以下 AND NOT 短すぎ、長すぎ),
文字種は正しい=(英大文字を含む AND 英小文字を含む AND 数字を含む AND 記号を含む AND NOT 英数/記号以外を含む),
8文字以上15文字以下=(8文字 OR 12文字 OR 15文字),
短すぎ、長すぎ=(7文字 OR 16文字),

[Result Node]
パスワードを受け付ける=(正しい文字列 AND 使いまわしでない),

[Constraint]
ONE(7文字 8文字 12文字 15文字 16文字),

1. 結果ノードについて

結果ノードが[パスワードを受け付ける]と[パスワードを受け付けない]のふたつありますが、こちらは、片方が真ならもう片方は必ず偽になりますので、[パスワードを受け付ける]一つだけのほうが良いです。
(結果ノードについては、しばらくは、一つにして、複数になるときには原因結果グラフを分けて描いた方がよいです)

2. 中間ノードについて

問題文から中間ノードを抜き出した感じですが、そうではなく、結果ノードを一段ずつ分解するイメージで中間ノードを作成するほうが良いです。
(私の解答例を見ていただけるとコツがわかるかな? と思いますが、何枚も描いてコツをつかむしかありません)

3. 原因ノードについて

原因ノードについては、どこまで具体化したらよいか迷うと思います。
決まりはありませんが、「ロジックレベルまでは原因結果グラフに描いて、具体値はデシジョンテーブルにしてから列を増やす」のが原則です。
上記原則で言うと、私の原因結果グラフの文字数は具体化しすぎです。私はテスト設計者として、テスト実装者へ必ず実装してほしい同値分割レベルを描いています)

4. 制約について

制約については、まずは【ONE】だけ使いこなせるようになってください。他の制約は当面不要です。

5. デシジョンテーブルを見て

全体的に[T]がほとんどなので、むむむという感じです。[ログイン失敗]の結果確認がしたいのであればよいのですが……。

CEGTest脳になろう

冒頭でご紹介したTogetterには、他にも同じ問題で解答してくださっています(なんとCEGTestを作った加瀬さんまで!)
実際に書いてみると実感できると思うのですが、デシジョンテーブルをいきなり作るのと
同じお題でCEGTestを使おうとすると、作り方が違うんですよね(もしかしたら一緒の人もいるかもしれないし、途中で一緒になるかもしれないけど)
複雑な項目になると、こういったツールを使えるか使えないかで差がでてくるなぁと感じているので
ぜひみなさんも使ってみてくださいね!

テストランチを社内ではじめた話

2018年もよろしくおねがいします。

ブログではとくにふりかえり(100エントリーのふりかえりはしたけど)も
今年の決意表明もしていませんが
自分らしくやります。はい。

テストランチをはじめてみた

昨年から社内でテストランチというものをお試しではじめました。

テストランチとは

『ゆるく、長く』 をモットーに、 テストについて考える、勉強する、知る、共有する ことを ランチを食べながら設ける時間です。

  • 名前:『テストランチ』
  • 時間と場所:1~2週に1度程度。12:00~12:50 会議室
  • 対象者:何となくテストの話がしたい人(エンジニア、カスタマーサポート、マーケ、バックオフィス、役員問いません!)
  • テーマ:設けるときと、フリーのときを作ろうと思います
  • やること:必ずわたしがいます。テーマがあるときは、それに則った何か(発表者だけ、または全員)を持ち寄るでも、フリートークでもよいと思っています。
  • モットー: ゆるく長く! (事前勉強や宿題はできるだけ設けず、ゆるくやりたいです。ゆるく続けることで意義があればいいなぁ)

誰もいないときは、私が一人でもくもくする予定です(´~`)モグモグ
今のところ誰かしら参加いただいているので、雑談とともにお話しています。

テストランチを開こうと思ったわけ

色々とあるのですが、以下のことを思い、もっと自分が動かないとダメじゃん。 でも重いのは続かないし、カジュアルにはじめたい!と思いました。

  • テスターが複数人になると「お隣のテスターがどんなテスト(やりかた、気持ち、悩みなど)をしているかわからない」
  • エンジニアのテストってなんだっけ?
  • プロダクト(のIssue)以外でテストの話する機会がないよね
  • エンジニア同士、エンジニア、テスター、ディレクター・・・テストの話する機会ないよね
  • コンスタントにテストの話題、課題、やりたいこと、知っていることを話す機会を増やしたい
  • 勉強会を定期開催するのは重いなぁ
  • 一方的にブログや社内共有ツールやSlackに発信しても情報交換がなかなか進んでいない

もちろん↑にペアテストやればいいじゃん。とかすでに出そうな解決策もあると思うのですが
そういうのも含めて話す機会を増やしたいなぁと思っています。

この先のこと

コンスタントに開催が継続できそうであったら、話題に上がった中から

  • 勉強会をする
  • 読書会をする
  • 情報を発信する(ブログなどなど)
  • テストの戦略を考える
  • テストのやり方をかえてみる

とか始められるといいなぁと思います。

テストする人。は、テストできる人になったのか

記念すべき100エントリー目です♡ありがとうございます。

このブログを始めたきっかけ

・・・忘れました。何で作ったんだろう・・・

ただ、技術ブログ系は はてなブログだよね というよくわからないミーハー心で作ったのは覚えていますw

このブログタイトル名になったわけ

プログラマー時代から自覚してたんですが、ネーミングセンスが皆無なのです。
なので、どこかからあやかって付けたりするわけですが、これはUNICORNというバンドの曲名からつけたはず・・・なんだけど、っぽい曲名が「ママと寝る人」しかない・・・(゜-゜)

まぁいいのです。未だに自分の職業名に迷子なので「テストする人。」が一番あってると思っています。

本題

さて、100個くらいテストのこととかコミュニティのこととか書いたり書かなかったりしていますが 何か変わったのでしょうか?

期間にして5年程度。

変わっていないこと

バグ出し がとてもうまくなった 」という自覚は全くありません。ずっと同じくらいの感覚です。

変わったこと

5年前の比較だと、色々ありすぎると思います。

いじめる気持ちから、私がどう動かしたいかどう動いて欲しいか

個人的によく人とお話するのが「テストって意地悪な気持ちでやるんでしょ?」というもの。
それについて、全く気持ちが反対になりました。

以前は「バグを出してやろう」みたいな気持ちでやっていたんですけど、
今は「まず自分が思うように動くこと、その次に こんな動き方もあんな動き方もするよねー。」とネガティブな感情での活動ではなくなりました。

操作とか、試しているテストは結果として一緒なんですが^^;心持ちが正反対になったんですね。

バグを探すから、プロダクトはどうあるべきかを考える

↑が変わると何が変わるかというと、要望とか、操作性とか、プロダクトそのものについて考えることが増えたのではないかと思います。(もちろん、その他にもたくさん要因やキッカケはあるのですけど) それについては、以前SQiPシンポジウムでも少しだけ紹介しました。 www.juse.jp

エンジニアのために工夫するようになった

↑が変わるとともに少しずつ変わったのは、Issue(チケット)の書き方(項目ではなく、ニュアンスや粒度)とか、とにかく「エンジニアが負担にならないためにどう動くと、エンジニアが心地よく動けるか」を考えていたように思います。(とはいっても、もともと私の性格が口が悪い、調子に乗る、悪態をつく、と問題ありだったので、エンジニアたちにとってはそう捉えてもらっていないかもしれません)

Issueの書き方以外にも、やれることはチャレンジしたりしなかったりしています(自分のテストスピードが落ちるものはあまりやりたくない・・・)

説明できることが増えた

「なぜこのテストをするのか」「なぜしないのか」「やるべきか・やらないべきか」「なぜやらなかったか」 今まで 何かを聞かれたときに言葉に詰まることも説明できることが増えたと思います。(あくまでも昔の自分に比べて)

  • テストはやれるならやった方がいい
  • 不安だから多ければ多い方がいい
  • リリース後にバグがでたら、なぜそんな簡単なものも見れなかったのかに対する説明ができない

テスト神話に対する、今の自分の解答、わたしが働いている会社(やプロジェクト)で最適解の説明は できるようになってきたと思います。

QCDやチームの体制、プロダクトの性質で、自分の見解が言えるようになるのはテストをする上で強みになったと思います。
ただ、予算・工数ありきでをベースに考えているところがあるので、もっと必要な部分は、テストを増やすべきだと言えることもできないといけないのかなーとも少し思っています。(テスト軽視になるのも困るだろうし)

テストできる人。なのか

まだまだできないことが沢山(なにしろ、バグを出すのは最初からあんまり変わってない気がしている)あるので、まだまだ「テストできる人。」とは言えません。

200エントリーのときは、もっといろいろできるようになっているといいなぁ

コードを書かないテスターがテスト自動化にどのように介入するか

9日目です qiita.com

qiita.com

わたしの仕事

テストチームが組織としてあるわけではないので、「テスター」と名乗っています。
最近でいうと、「探索的テストを得意とするQA」というのが近いかもなぁと思っています。

何をしているのか

では、普段している内容です。

  • 画面詳細設計書レビュー
  • 探索的テスト
  • スクリプトテスト

探索的テストとスクリプトテストは、私は厳密に切り分けて考えていないことと スクリプトテストで使っている仕様書も、かなりざっくり(いいように言うと、高位レベルテストケース・・・といっていいかなぁ)したものを 使っています。完全に属人化しているテストです。

わたしは、細かいテストケースも書いていませんし、エビデンスのように「テストした形跡」をほとんど残していません。 不具合やカイゼン案はすべてIssueに記載していますので、問題点はすべて残しています。それらを以てエンジニアと合意をとっています。

わたしたちがやっているテスト自動化(テストコード)

わたしたちの会社では、プロダクトを作るエンジニアがテストコードも書きます。 (SETチームはいません) 現在はテストコードやどのテストレベルに対して書くかは、各プロダクトチームのエンジニアにおまかせしている状態です。

テスターはテストコードを書くべきか

今年発売された、こちらの本に紹介してありました。

初めての自動テスト ―Webシステムのための自動テスト基礎

初めての自動テスト ―Webシステムのための自動テスト基礎

これからはテスターも得意とする分野でテストコードを書いた方がよいよね(ざっくり)という内容もありました。
そして、そう思っているQAエンジニアも多いと感じています。

私も、テストコードやプロダクトコードは読めるに越したことはありませんし、テストが書けるのはよいなと思っています。

なぜテスターがテストコードを書かないのか

わたしはテストコードを書いていません。

一時期E2Eのテストコードが書けるとしあわせになれるだろうと、 Turnip+ Selenium の勉強をして、インストールおよび少し書くところまではしましたが 結局定着しませんでした。

何がだめだったか

「テストコードを書く脳」と「テストをする脳」が全く別物だったことと、
そのスピード感とスキルが違いすぎて、運用に乗せられませんでした。

(大前提に、そもそも私はエンジニアをしていた時代に、スパゲッティーコード製造機で、プログラムコード書くのが本当に苦痛だったんでした)

探索的テストが得意なエンジニアは、テストコードを書くのは難しいのではないかと思います。
(または超高速でかけてしまう探索的テスターもいちゃうのかもしれません)
動いた反応を見て、次々に関連付けや過去の経験から次のテストをおこなうため、 コードに落としていくのは勝手が違いすぎるんですよね。(なので、実現できる人はめちゃくちゃ凄いと思う)

テスト手順書をきちんと落とし込めるテスターであれば、得意になる可能性はぐっと高くなるのではないかと思います。
それでも、設計とプログラミングコードを書くときに使う脳が別 っていうタイプの人であれば
難しい感覚はわかるかもしれません

では、どうすればよいか

だいぶ言い訳くさい内容になってきましたが、今、わたしが考えているものは次のような構想です。

  1. どこを自動化するか、場所やボリュームを選定する
     プロダクトに対して、テストコードを書くべき機能や内容をエンジニアと決めたいと思っています。
    現在もいくつかしていますが、もっとわかりやすく、テストのピラミッドを使ったり、テストレベルなど見えるようにしたいなぁと思っています。

  2. 必要なテストデータの選定をする
     「十分なテストケース」はエンジニアの勘と経験に頼っているままにしているところがあります。  そこにテストの知見を入れられるといいなぁと思っています。

  3. 各人が「すべきテスト」誰がどのテストをするか見えるようにする
     現在は「テストをしている」というざっくりとした意識と、Issueの内容しかエンジニアと共有できていないのですが
     各々が「しているテスト、していないテスト」誰がどういったテストをしているかをはっきりさせるとお互いが安心できると思います。

エンジニアと話してみた

このエントリーは数日前からコツコツ書き溜めていたのですが、
昨日(12/8)わたしの上長で兼マネージャー兼エンジニアと話す機会があって、↑の話になりました。

で、できそうなことがあったので追加。

4.お互いに最小限のコストからはじめられるところを探る
 私はテストができますし、エンジニアはコードを書いたり、環境を用意したりが得意です。

 バグの再現手順をテストコードに書けないか?という話があがったのですが、いきなりテストコードを書くのはハードルが高いです。
 でも、バグの出た箇所だけなら、ボリュームは多くありません。ですので
 ■わたしができること
  * Issueを書くことができる。再現手順をテストシナリオのフォーマット(Turnipのようなイメージ)で書くならできそう
■エンジニア
  * Issueのテストフォーマットからテストコードを書くならコストがそこまでかからないかもしれない

 ということになりました。やっぱり会話大事。近く、わたしたちのテスト自動化はまた新しい道を進み始めるかもしれません。

で、さらに「初めての自動テスト」を読んで、

これらをユニットに落とし込めるかをエンジニアと話し合う→勝手に落とし込んでいる

状態がお互いにしあわせかもしれないなぁと思いました☺

勝手な結論とまとめ

  • 得意分野を活かすテストをする
  • 自分が持っているテストやバグの知見をエンジニアに共有する
  • 足りないテスト、できているテストをエンジニアに共有し、合意をとる

STAC(システムテスト自動化カンファレンス)に参加します

明日開催される、STAC(システムテスト自動化カンファレンス)に、エンジニア2名と参加します。

九州から遠征しますので、この機会に沢山の方とお話したいです。
アドバイスください!
見つけたらぜひお声かけください:) @rinaにリアクションしてもらえたら、全力で会いにいきます!

エイトソリューションというブレストをやっているよ

どうやらエイトソリューションについてのエントリーを書いていなかったようなので、ざっくり書きます。
後ほど追加します。

エイトソリューションってなぁに?

発案者の山崎先生からの説明を記載します。

今回,私が独自開発したエイト・ソリューションという方法を紹介します。ブレイン・ライティングに分類される方式の1種です。

【どんなときに使うか】
  • 各自が抱えている課題に対して,解法を集めたい
  • グループで議論する前に問題意識を明確にするアイスブレイクをしたい
【やりかた】
  1. 8人1グループで集まって,A3で印刷した用紙(画像)を配布する。
  2. 用紙の真ん中「お悩み,な?に?」に自分の問題意識を書く。
  3. 合図とともに左隣の人に用紙を渡し「こうしてみたら①」に問題への解法のアイデアを書く。
  4. 合図とともにさらに左隣の人に用紙を渡し「こうしてみたら②」に問題への解法のアイデアを書く。前の人が書いた解法と似たようなことを書いても気にしない。もちろん前の人が書いた解法を参考にしても良い。以下,順番に7人分回していく。
  5. そうすると自分の書いた用紙が手元に戻ってくるはず。これを元に議論をする。「こうしてみたら?まとめ」に議論のまとめを書きこむ。
モデレーターのスライド↓(Sway)

エイトソリューションをやってみよう

こんな用紙を作ってね(できればA3くらいがよいです)

f:id:underscore42rina:20171127185325p:plain

過去に開催したエイトソリューション

atnd.org
JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'17 Kyushu-レポート
JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'16 Kyushu レポート
JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'15 Kyushu レポート
JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'14 Kyushu レポート

意外とやってた

エイトソリューションをやってすごいところ

  • テーマがあってもなくても、成り立つ(悩みを共有できるし、解決策ができたりする)
  • シンポジウムのような「聴講」する参加者も「発言する」「アドバイスをする」ことで必然的にアウトプットの機会ができる(ブログに書いてるかも)
  • 参加者の満足度は軒並み高い
  • モデレーターの力をそんなに必要としなくても大丈夫!

エイトソリューションで気をつけるところ

  • 基本的に8人1組でやるワークなので、端数がある場合に時間をどう使うか考えないといけない
  • ディスカッションの際に全員が初学者の場合はお悩み内容によってはディスカッションしづらいかもしれない

次のエイトソリューション

先日思いついたんだけど

オンラインエイトソリューション

できるよ、これ。気が向いたら開催します:)

ファシリテーション勉強会 平日夜版(第7回)に行ってきたよ

f:id:underscore42rina:20171116124547j:plain

Fukuoka Growth Nextも初登校(名前が旧名称しか見つけきらんかった)

ということで、7回目にしてやっと念願のファシリテーション勉強会にいってきました。

なぜテスターがファシリテーションに興味をもったか

ふりかえりや問題解決にはファシリテーション能力が必要だと思うの

 私は年間30前後のプロジェクトのテストをおこないます。
 各プロジェクトは最後にふりかえり会をするので、私は社内でも一番ふりかえり会に参加しています。

そのときに、限られた時間の中で、問題に対する解決策がでていなかったり、 以前も同じような問題がでていたのにカイゼンされていなかったり、共有がたりないなぁと思っていました。

 私なりに質問をしてみたり、「こうじゃない?」「ああじゃない?」と言ってみることはありますが、  なかなかすべてが解決するのは難しいです。

 また、普段のテスト活動でも「どうしてこうなった?」をエンジニアと解決したいときがあります。
 そのときに「質問力」が大事だと思うんですが、ファシリテーションというものもあると、解決できることも増えるのではないかと思って
 興味を持っていました。

社外活動運営にはファシリテーション能力は必要

 他のエントリーを読んでくださってる方はご存じかと思いますが、私は勉強会やシンポジウムなどの運営に携わっています。
 その中でいくつか私が主体でやっているため、みんなの意見を出したり、まとめたりする必要があります。
 ただ、いままでは自分がやりたいこと!を押し出しすぎて、あまり積極的なディスカッションはできていないなぁと思っていました。
   そこで、もっとファシリテーション能力を身に着けられたら、もっと活発なディスカッションができるのではないかと考えています。

どんな人が参加しているのか

 IT関係問わず色んな方がいらっしゃってました。デザイナーもITエンジニアもコピーライターもいらっしゃいました。

なにをやったのか

 勉強会のファシリテーションは @Garyuten がおこないました。
  @Garyuten は昔から知っていたし、色々お話やら仕事のこととか話す機会はあったのですが、説明などしている姿はたぶん初めてみました。
 すごいわかりやすい!さすが講師されているだけあります!(うっかりだけじゃなかった!)(お仕事ぶりとかデザイナーとしてとか尊敬はしてるけど!)

 端的にでも、丁寧にポイントややり方を説明してくださいました。

まずは乾杯

 今回のワークショップはお酒と相性が良いということで乾杯からスタート(飲んでたのは半分くらいだけど、もちろん私もいただいちゃいました💛)

グランドルールを確認

 今回のワークショップをおこなうためのグランドルールを説明されました。

今回のグランドルールは 株式会社つくるひと が商標登録をしている「5グランドルール」を採用しました。
詳細な説明はこちらをごらんください。 www.biztool.jp

イノベーションカードを使った8question

 ワークショップではイノベーションカードを使いました。

 イノベーションカードについてはコチラ↓をごらんください。 www.dekir.co.jp

やり方

二人一組になって、ファシリテーションする側、される側でおこないます

1. 9つのブロックになるように 紙に縦と横に2本ずつ線を引きます
2. 真ん中に自分の問題(課題)を書きます(←環境に左右されないような悩みがよい)
3. ファシリテーションされる人が、イノベーションカードを1枚ひきます(トランプみたいな感じ)
4. ①と書いたブロックにそのカードの内容と、それについて考えを書きます
5. それを⑧まで繰り返します。

ファシリテートする側は、グランドルールに従って、声をかけたり見守ったりします。
他にも時間制約や、パスルール、カード交換不可などのルールがありました。

わたしの結果

こんな感じ。

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ワークの結果

チェックイン・チェックアウト

今回のワークショップではチェックイン・チェックアウトというものもしていて、
きちんとふりかえりや評価ができるようになっていました(長くなるので割愛)

感想

8人で参加しましたが、全員楽しく有意義な時間となったと思います。

私はいつもファシリテート(という自覚はないけど)するときは、たくさんの質問や「あぁじゃない?」「それってこうじゃない?」「それはなんでだろう?」と 質問攻めにしていたんだなぁと反省しました。

イノベーションカードについては、衝撃的だったのは「捨てられないもの」をひいた次の次に「全て捨てる」カードがでてきて

ふぁっ?!

ってなりました。びっくりです。
ただ、それで一度テーマを捨ててみると、まったく違う発想(AIにまかせる未来がきたら、英語できなくてもいいじゃん)になったので
おもしろかったです。
固定概念をぶちこわすの面白いですね。

おわりに

イノベーションカードはこのほかにもいろいろな使い方ができるそうです。引かせるだけでなく、ファシリテーターが指定するようなやり方とか。
なんとなくあーだこーだいうだけでなく、このカードがあることで、議論が活発になるのはおもしろそうだなーと思いました。

また、この会自体もよく構成が考えられていて(へべれけでもできるってすごい!すごいよ!)
会自体の運営もとても勉強になりました。
お持ち帰りできるもの!というキーワードは自分のシンポジウムでもすごく考えているところなのでうれしかったです。
さっそく、真似できるところは実践したいと思いますヾ(´∀`)ノ

ありがとうございました:)