https://twitter.com/____rina____/status/1559496633582161921:
ここで書いているnanoっていうのはJaSST nanoというソフトウェアテストコミュニティのイベントです。 月に1度開催しています。 私はJaSSTという意味では中の人ですが、JaSST nanoの実行委員会はやってなくて、いちファンって感じです。
タイトルにある「新しい人」というのは、コミュニティやイベント参加の日が浅い、または入ったことがない人を指しています。
業務経歴や年齢は指していないです。
JaSST nanoってなんなの?
公式Wikiから引用すると
JaSST(ソフトウェアテストシンポジウム)は東京を始めいくつかの地域で発表を募集していますが、なんだか審査もあるみたいだし、ちょっとハードルが高いという声を耳にします。そこで、誰でも気軽にトークできる小さな小さなJaSSTを始めてみることにしました。
名前は「JaSST nano」です。「こんな気軽でもJaSSTなの!?」という意味合いで名付けました。
小さな小さな、最も発表のハードルの低いJaSSTです。
1ヶ月に1度、19:00から1~2時間、オンラインで開催します。現時点では第3火曜日です。テーマはソフトウェアのテストやQA、品質に関することなら何でも構いません。レベルとか質とか関係ありません。話したい人が話したいだけ話す、という趣旨です。発表したい人は5分から90分まで好きな時間で申し込んでください。
と書いてあります。
このイベントの趣旨は、引用にも書いてある通り「ハードルの低い」「気軽にトークできる」「レベルとか質とか関係ない」「ソフトウェアテストやQA、品質のことならなんでもOK!」*1 とあって、初めて外で話してみる練習場としてとてもいい場所だと思っています。
実際、私の会社の人たちはグループ会社全員(かな?当時。4グループ会社で4人)のQAが発表しました。
ほとんどの人が外で話をするのは初めて、または慣れていない人でしたので、とてもいい機会だと思っています。
このイベントは毎回100人以上の参加者がいる人気のあるイベントになっています。
ただし、イベントの人気に反比例するのか、新しい発表者は少なくなってきているようにみえます。
ではどうしているかというと、それなりに発表に慣れた人が、「ハードルを下げる」ように話す機会が増えているのかなと思っています。
ハードルを下げるってどういうことなのか
私見なので発表者の目論見とは違うかもしれないですが、次のような思いで話しているのかなとみえました
- 発表資料をつくるハードルを下げるために、元々用意したブログだけで発表する
- 発表内容のハードルを下げるために、ネタっぽい内容で発表する
- 発表内容のハードルを下げるために、イベント告知のようなライトな内容を発表する
いずれも、「これなら私でも発表できそう」と思ってもらいたいという意図があると考えています。
私の最近の懸念と不安
最近次のような懸念をとても感じています
回が増すたびに少しずつハードルはあがっているのではないか?
これは自分も経験があって(主催経験がある人は多くの人がそうかもしれない)、最初は「誰でも気軽に」と思って立ち上げているのに 気づいたら、ハードルが高く見えてしまっている。というものです。
イベントやコミュニティの成長なのかもしれないですが、そもそもの目的がずれてきてしまうのは、主催としては課題に感じている人は多いのではないかと思います。
もうすでに新しい人による別のコミュニティがあって、ただ私が知らないだけなのではないか?
今の所なぞです。あれば教えてほしい(たぶん教えてもらえない気がするけど)
これは、自分がコミュニティ歴も年齢もある程度いってしまったため、ほんとうに新しい人が見えなくなってしまっているのかもという不安があります。
新しい人はそもそも「話したい」と思っていないのではないか?
昨日もちょうどそういう話が聞けましたが、「このイベントには情報のキャッチアップのために参加している人が多そうだった」と言っていました。
もちろんキャッチアップのために参加している人が一定数いることもそれはそれでよしと思います(自分もそうだったりするし)し、 その中でも「自分も話してみたい」っていう人が出てきてほしいと思っています。
昨日何人かの新しめの人と話すことができて、話してみたいと思っている人もいたので、少し安心しています。 そういう人をどんどん見つけていけるといいなーって思います。
私自身の感覚がアップデートできていないのではないか?
私の観測範囲(Twitter)では、Twitterアカウントに「QAです」「QA見習いです」「QA駆け出しさんとつながりたい」のようなアカウントがすごく増えたな〜と思っています。
また、JaSST nanoの参加者一覧を見ても、知らないアカウントもたくさんあって、やっぱり新しい方の参加者は一定数いるように見えます。
一方で、自分のTwitterのTLはいつものメンバーって人たちで、いつものことが流れていて情報を取得することができます。
ただ、新しい人や、業務経験の浅い人の話はインプットできていない気がしています。
なので、自分が新しい人だったときの不安と、今の人たちの不安や考え方が違うことはあると思うんですが、想像でしか考えられないという不安があります。
新しい人の感覚がわからないと、いつまで経ってもコミュニティとしてのアップデートはできないのはすごく不安がある
じゃあ、古参はどうするのがいいか
先に書いたとおり古参なりに四苦八苦しているかなって思います
なるべくやさしい発表をしてくれていたり、考えたりしています
私自身はどうするのがいいかなーって考えたときに、こんな感じで考えています
新しい人みつけていきたさTwitterスペースやっている
とにかく新しい人の話聞きたいので、たまにTwitterスペースを開いています。 とはいえ、そもそもTwitterスペースに入るハードルもあると思うので、最適解ではないと思っています。 (私も開くことはできるけど、入ることはほとんどしたことがない。。ドキドキしちゃう)
新しい人の感覚を教えてほしいので入ってほしい〜〜〜〜〜
とにかく「話してみたい」人の課題を解決していきたい
ほんのちょっとでも「話してみたい」と思っている人の課題、たとえば話すネタがないとか、フィードバックがこわいとか、体調面やご家庭の事情で当日キャンセルしてしまうかもしれないといったものに対して、解決できたらいいなぁと思っています。
ネタはつくれます。
Twitterスペースでは、そういった人の話をきいてみて、話すネタを一緒に考えたりしています。 いまのところネタがないって人は見たことがありません。 これは、スペース以前にもコミュニティ活動とかでも同じようなことをやっていたんですけど、やっぱりネタがない人なんていないです。
また、アウトプットの質に対しては以前にブログに書いていました。最後のあきやまさんのツイートだけでも読んでほしいです。
underscore42rina.hatenablog.com
当日キャンセルなど運営面の懸念については、イベントやコミュニティによりけりかもしれませんが、
少なくともJaSST nanoに関しては、委員さんに相談すればなんとかしてくれるんじゃないかと期待しています。
そういうときに古参がなんとかしてくれる気もしています。
また、もしかしたら「新しい人枠」を用意したり、「自己紹介セッション」みたいなとにかく人前で声を出すだけの時間があったりとか、 「新しい人パネルセッション」をつくってみてもいいのかもしれないなぁって妄想をしています。
*1:サイトには商用営業はお断りと書いています